金鱗洞觀丗音菩薩
おたる水族館の、遊具パークの一角に祀られているお堂があります。
昭和三十六年七月吉祥日に「三浦吉太郎」により寄進されてます。おたる水族館が昭和33年の北海道博覧会の「海の会場」として建設された後に建てられてます。
由来
眼前に拡がる 北海の波涛は 千古の欣びと悲しみを 持ち来たり持ち去り 萬里の
果てに続く 此処水族館構内に 不可思議を秘めたる此の洞窟を得て 碧巌録第四
十九則三聖透網雪峰の頌より 金鱗の文字を受け“金鱗洞”と命名 魚籃観世音を
祀り 金鱗洞魚籃観世音菩薩と称え奉る
往時この祝津浜を大漁旗で湧き立てた 千石場所を偲び 幾星霜海に殉じ 海に活
きた先達の冥福と 海事関係者の航海安全を祈願 加えて魚族 海獣の供養を念じ
寄進せるものなり 心静かに合掌する衆生にあまねく観世音菩薩の功徳を 垂れ
賜わん事をこいねがい奉る
昭和三十六年七月吉祥日
寄進者 祝津出身 三浦 吉太郎
銘文 龍泉寺四世 筧 毅丈撰
この文章の内容を見ると、金鱗洞觀丗音菩薩は「金麟洞」というところに祀られ、海に生きてきた先達者を冥福氏、船の航海安全を祈願し、供養していると書かれてます。
つまり、最初に建てられてた場所は、「金麟洞」という場所であり、のちにこちらに移されているようです。
金鱗洞
名前の通り、洞窟です。場所は鰊御殿の裏の海岸にあります。
真裏を覗いてみますが、この下にあるようです。別の探査の目的に用意した、ハーネスとロープは準備してきましたが、それは最後の手段。この洞窟で祀りが行われていたようですし、この周辺は、おたる水族館の敷地だったとかで、下まで行ける手段はあるはずです。
公共駐車場から海岸をぐるっと迂回するとロープが見えましたので、ちょっと覗いてみます。思いっきり恐怖心をあおるような撮り方をいたしました。超急斜面です。「ビビってください」
意外と大したことはないですよ、と言いたいところですが、結構高いですね。もちろん、落ちたら遺体(おっと失礼)痛いではすみません。帰りはここを登ります。(がんがれ)
少し、おたる水族館側へ進むとすぐに見えてきます。当日は、干潮の時間を選びました。満潮時はかなり洞窟の近くまで波が押し寄せます。気象庁の基準の23です。満潮時は33。ほかの日を見ると、干潮8、満潮28.。。。。。かなり満潮に近いんじゃない??。そして、翌日には台風が上陸するとか。はっきり言います。立つのもやっとの強風です。
中は、すぐに行き止まりで、人の手を加えられたような跡が見られます。そして、傍らに、
觀丗音菩薩が祀られていた時のものと思われる石灯籠があります。
前方はかつて、船着き場のようになってます。本当の干潮時には人が歩けるような階段が見られます。
少し高いところからです。入り江になっている様子がわかります。このまま水族館まで行こうかと考えてましたが、何やら渡ってきた方向と逆のあたりに洞窟っぽいものが見えますので、行ってみ見ます。(風が強い)。。
海蝕洞(波によって削られてできた洞窟)です。もう少し前に行きたいのですが、風が強くて這って進んでます。このあたり小樽の海岸の海って、青っぽいのですね。
さあ、またこの急な崖を登って帰ります。遠くに灯台が見えます。
コメント
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